ゆるかきスト

思いついたこととか写真とか。すっきりした暮らしに憧れ中

めっちゃ大好き×ちょっと苦手=案外いけるかも

小説を読むのが得意ではありませんでした。

 

軽い文体のエッセイには手を出すものの、小説は読破に時間を要するし(とにかく集中力が持たない)飽きて途中放棄もよくあることだったし、なによりすぐに内容を忘れてしまいます。

昔読んだ本のあらすじなんて絶対話せない。

こんなシーンがあったな、とか断片的に覚えていても通しのあらすじをまとめて話せないので読むたびに新鮮です。(そもそも2度目を読み始めると面倒になって途中放棄する)

 

この本が好きならこれがおすすめ!ざっと話すとこんなストーリー!このミステリーが好きならこれも合うかも!なんて鮮やかに紹介できる人を憧れの眼差しで見てしまいます。常に何か読んでいる私の妹なのですが。読んだ母数が多いから人の好みの傾向も読み取りやすいということなんだろうな。

 

本に対してあまり向き合わずに来た私ですが、自分でも恐るべきことに5月の末頃からこの8月末にかけて約20冊の本を読みました。現在進行形です。薄めのものからそれなりに厚いものまで、ほとんどが小説です。

普段から本に触れる方から見たらすくなすぎ!って思われそうですが、恥ずかしながら、今まで年間に換算しても20冊も読んでいなかったのです……。

 

何故こんなに急に読書に目覚めてしまったのか。

その理由は今年の6月に観劇した宝塚の舞台にありました。

浅田次郎氏原作の壬生義士伝が宝塚で舞台化されることになり、前述の妹が先に原作を読み終わっていました。

kageki.hankyu.co.jp

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

 
壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

 

 上下巻の、私にはまったく馴染みのない時代小説。

これが本当に良くてしかも泣けるらしい。しかもこれを雪組が演じるという。

 

小説に苦手意識を抱いている私は勧められても逃げ回っていたのですが、観劇日が近づくにつれて(どうせなら原作を読んでからの方が楽しめるのでは……?)と意識が変わっていき、観劇の一週間くらい前からようやく重い腰を上げることに

 

観劇日までに全てを読み切ることはできなかったのですが、壬生義士伝そのものの文章が取っつきやすく読みやすいのも手伝って、10日程度という私にしては短期間で読み切ることができました。

噂通りの面白さ。時代背景もなんのその、主人公の生きざまにずるずると引き込まれていきました。そしてまんまと涙しました。

 

これを境に本に没頭していきました。

 

最初、観劇日までにと期限を設けて読み始めたことで、確実に通勤の行き帰りのどこかで本を開く癖がつきました。

読み終わった後に色んな方の感想を読みたくて読書メーターを使って感想を読みまわるようになりました。

妹のお勧め本を借りては次から次に本を読むようになりました。

 

読んで、感想を読んで、さらに読みたい本を見つけての繰り返しで、今はすっかり通勤時間に本がなければ落ち着かない!

bookmeter.com

私の読書のお供、読書メーター

自分が読んだ本、同じ本を読んだ方の感想、同じ本を読んだ方が読んだ本。

グッとくる感想文を書かれる方が読んだ本。

見えない誰かと本との繋がりで、今後無限に読んでいけそうでわくわくします。

 

長年の苦手意識は、大好きな宝塚の舞台の原作によって覆されました。

こうやってたまには苦手なものと向き合ってみて「おっ自分結構面白いやん!」って気が付けるものが増えていくといいなと思います。