気軽に本に触れよう
記憶力が非常に怪しいです。
思えば学生時代も試験勉強を一週間前から真面目に(?)始めるタイプでした。
短期で詰め込んで短期で忘れていく、極端に容量の少ないSDカードみたいな感じ。上書きされて古い記憶が消えていきます。
特に本の内容が覚えられません。タイトルは知っているけれど内容はごくごく一部のなんとなく印象に残ったシーンしか覚えていないとか。
毎回新鮮な気持ちで読めると言えば聞こえはいいですが、印象的なシーンを覚えてしまっているだけにそこにたどり着くまでが長くて途中で飽きてしまう。我ながら厄介です。
大筋をざっと口頭で説明できるとか、本のワンフレーズがすっと出てくる方が本当にうらやましい。こう、知識がきちんと蓄積されている!という感じがします。
忘れてしまっているって結局読んでいないのと何ら変わりがないんですよね。
SDカードっていうよりむしろザルのような気がしてきました。
読んでも忘れてしまうので最近は物語からは離れがちです。
自己啓発本の方が実践につながる分、記憶に残って活かしやすいんですよね。
自分に響いた部分を実行に移すだけでも本の教えが身に着いている気がするというかなんというか。
それでも完全に物語から離れてしまうのはなんだか寂しい!忘れるけど読みたい。忘れるけど!
現在そんな欲を満たしてくれている救世主がブンゴウメールさん。
文学小説1冊を30日分、1日3分ほどで読めるくらいに分割してメールで送ってくださるサービスです。
いい歳をして文学作品に疎い私はこのサービスで毎日本を読めています(と、言い張る)。
一日に読む量が少量で固定されているので、なんとなく普通に読み進めるより記憶にも残りやすい気がしています。
私はメールサービスではなくブログの購読という形で読み進めています。
普段だとなかなか手に取らないような作品も、一日少しずつ読み進めることで無理なく読める。
ツイッターの #ブンゴウメール のハッシュタグを見ると、同じくブログを購読している方の作品の感想が読めるのも凄くいい。
メールの方に登録するとどうやら文豪からメールが届くんですね!これは楽しい。
手軽に本を読みたいとか、がっつり読書は面倒だけど今日読む分だけ送ってもらえるなら読めるよ!って方には本当にお勧め。
みんなで読んでいる感覚も味わえますし。
現代的かつ斬新なブログサービスだなぁ。面白いです。
5月の『走れメロス(太宰治)』の途中から読み始め、6月の『夢十夜(夏目漱石)』を経て7月は『河童(芥川龍之介)』です。
古い作品の言い回しとか、目に浮かぶ情景の古臭さが新鮮です。
明日の展開が楽しみです。
無理なく文学作品に触れたい方、昔読んだ文学をちょっと読み返してみたい方。
ブンゴウメールを是非。